大山のホームランはかっこよすぎ
軽々と引っ張った打球が、きれいな放物線を描く。今風にいうと力感のない打撃フォーム。大山のホームランはほれぼれするほど美しい。はにかみながらベース1周する姿と合わせて。
誰に似ているんだろうか？
金本っちゃんが右バッターだったら？大谷？鈴木誠也？いや、ボブ・ホーナー？似てるようで誰とも少し違うような。落合のお腹が出てなくて、クセを取り除いた感じが一番近いか？
とにかく、かっこよすぎなのだ。よくドラフトしたよね。スカウトえらい。
上岡龍太郎氏が以前、掛布のホームランはすべて予言できたと言っていた。実は私も予言できた。嘘でもなんでもなくて、理由は上岡氏と同じ、毎打席毎打席ホームラン打つんちゃうか、と思って見ていたからで。なーんだ、思われるかもしれないが、そういう思いで毎回見ていられる選手はそうはいない。掛布はそういう期待を持たせるバッターだった。3の0で最終打席を迎え、相手が完封目前の江川であっても、ホームラン打つんじゃないか、と心底思わせてくれた。
大山はまだ、そこまでにはいたっていない。ここは無理かもしれんなあ、という打席の方がまだ多いように思う。しかし、2018年9月の大爆発は片鱗を確かに見せた。毎打席ホームランを期待させるバッターになるかもしれない。もしそうなったら、えらいことだ。個人的には掛布以来といっていいのかも。30年ぶりか。阪神ファンにとってはまさしく宝。厳しくはあっても優しい目で見守ろう。
